奈良は『公園側』『ならまち側』に分けると楽
奈良の社寺は、地図で見ると意外と近く感じます。でも、気になる場所を足していくと午後には足が止まりがち。観光協会の定番コースも、興福寺、春日大社、若草山、東大寺を結ぶだけで約10キロあります。そこにならまちと昼ごはんまで詰め込むのは、ちょっと大変です。今回は春日大社を別日にして、午前は奈良公園側、午後はならまち側と、すっきり分けました。
近鉄奈良駅を9時半ごろ出て、夕方に同じ駅へ戻るイメージです。東大寺まで歩くのがつらそうなら、市内循環バスを片道だけ使えばかなり楽になります。ベビーカーを使う人や足腰が心配な人は、石畳や砂利、ゆるい坂があることも忘れずに。当日は観光案内所で通りやすい道を聞いておくと安心です。
- 午前:興福寺―奈良公園―東大寺
- 昼:奈良公園周辺か猿沢池周辺で一度しっかり休む
- 午後:猿沢池―元興寺周辺―ならまちの町家通り
午前は東へ、午後は駅へ戻るつもりで
駅を出たら興福寺へ進み、猿沢池を見下ろしてから奈良公園へ入ります。午前中に東大寺まで行っておくと、午後は駅へ戻る方向に歩くだけ。帰りの時間も読みやすくなります。二月堂まで足を延ばすなら、坂と階段が増えるので1時間ほど足しておきましょう。
鹿には食べ物や紙袋を近づけず、鹿せんべいは現地の案内どおりに。公園は生活道路ともつながっているので、写真を撮るときも道を塞がないようにしましょう。雨なら奈良国立博物館を中心にして、外を歩く距離を短くするプランへ切り替えられます。
- 東大寺を優先する日は、ならまちの立ち寄り先を二つまでに絞る
- 博物館を入れる日は、展示時間を90分以上確保
- 春日大社まで歩く場合は、ならまちを別日に分ける
昼ごはんは、歩く方向で決める
奈良公園側で早めに食べるなら、釜めしの志津香公園店が候補です。近鉄奈良駅から徒歩約15分で、注文してから炊き上げるぶん、食事時間は長めにみておきたいところ。予約案内は店内の席よりテイクアウトが中心です。行列が長ければ待ち続けず、猿沢池側へ移るのもありです。
ならまちへ入る前に郷土料理を食べるなら、猿沢池近くの平宗奈良店が歩く方向に合います。柿の葉ずし、茶がゆ、三輪素麺があり、時間がなければ持ち帰りにもできます。炊きたての釜めしを選ぶか、奈良の郷土料理を少しずつ試すか。先に決めておけば、人気だけに引っ張られません。
- 志津香公園店:東大寺からの戻り道。時間に余裕のある日に
- 平宗奈良店:猿沢池・ならまち側。郷土料理と持ち帰りを両立しやすい
- 待ち時間の上限を30分などと先に決めておく
午後のならまちは、一筆書きで歩く
猿沢池から南へ進み、元興寺とならまち格子の家の周辺をつなぐと、駅への戻り道を大きく外れずに町家を楽しめます。ならまちは一つの観光施設ではなく、お店と住宅が混ざる生活の町。細い路地では私有地に入らず、玄関先で長く撮影しないなど、少しだけ気を配りたいところです。
元興寺までは近鉄奈良駅から徒歩約15分と案内されていますが、お店やお寺へ寄れば時間はすぐに延びます。午後は2時間から3時間ほど残しておくと、のんびり歩けます。予約した店へ行く日と、散歩しながら店を決める日は分ける。このくらいの方が、観光も食事も中途半端になりません。
- 元興寺を軸にすると道順を組みやすい
- 町家見学施設は閉館時刻が飲食店より早い場合がある
- 買い物は最後にまとめ、荷物を持って公園を歩かない
出発前に決めるのは三つだけ
一日の満足度を決めるのは、寺社の数より『絶対に見たい一か所』『昼ごはんをどこまで待てるか』『何キロ歩けるか』の三つです。東大寺が最優先なら昼ごはんとならまちは柔軟に。ならまちの予約店が目的なら、午前の公園を短めにします。交通費を除く予算は、拝観・昼食・休憩で3,000円から6,000円くらいを目安にして、当日の料金を公式ページでチェックしておきましょう。
奈良は季節行事や特別拝観で、人の流れが大きく変わります。前日は営業日だけでなく、最終受付、臨時休業、交通規制まで見ておくと予定が安定します。ここで紹介したのは公開情報をもとに組んだコース。現地の最新情報は、出発前にもう一度チェックしておきましょう。
- 必ず見る場所を一つ決める
- 昼食は第一候補と、待たない第二候補を用意する
- 歩行上限を決め、片道だけバスを使えるようにする